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益子林業のブログ

  1. 造作材のグレード  2025.09.24
  2. とちぎ八溝杉を製材・販売する益子林業です。

    私が造作材と定義しているのは、構造材以外の化粧材で、枠、棚、手摺、カウンター、床、壁、天井といった部位に使われる木材のことです。

    節のグレードは、無節、上小節、小節、特等(節有り)になりますが、それぞれに、目合い、色合い、傷やシミの有無、含水率、仕上げの質が加わり、一言では言い表しにくいグレードが存在します。

    節の具合については、旧JAS規格が基準になっていますがその仕分けは製材工場によって様々です。

    ましてや目合い等になると、基準は無いに等しいと言えるでしょう。ですから、慣れ親しんだ製材所以外の造作材を使用するときには相当の注意が必要です。

    重要なのは、様々なグレードが存在することを押さえておくことや、求めるグレードに合ったものを選択することです。安価なものを使われる方も良いでしょうし、高額なものを使うのもまた良しです。

    本来ならば、多くの木材を見ることで眼力を養うことができればよいのですが、建築は木材だけで成り立つものではないので、建築家は幅広い知識を身に着ける必要があるでしょう。

    それを考慮しても、木材のグレードは複雑ですですから、木材をあらわしに使いたいならばやはり深い知識や眼力を培うことは重要です。

    残念ながら木材小売店も最近は木材(造作材)を取扱う機会が減り、新建材の知識の方が豊かになりつつあります。

    大工さんですら、自分で加工できない方が多くなっているので、やはりご自分のスキルを高める必要があると思います。

    益子林業では、比較的ハイグレードな造作材を作っておりますが、検品時にBグレードとして弾かれるものがあります。

     
     南部赤松 Bグレード 床板 1820×15×105


    弊社に見学にお越しになる建築業者や設計事務所の中には、このBグレードで十分だという方もいらっしゃいます。弊社としてもBグレードを使って頂けるのはありがたいことですし、限られた予算の中で木材が見える家づくりをされている方は貴重だと思っております。クロス張りの無機質な空間よりは、Bグレードであっても本物の木材を良しとする施主も少なからずいるでしょう。

    ですから、今まであまり造作材を使用してこなかった建築業者や設計事務所もお気軽にご来社頂ければ、私の知識や経験は惜しみなくお伝えします。その時には私にも建築の知識や経験、今の現状を教えて頂ければ幸いです。

       
    八溝杉 Bグレード 床板 4000×30×135を工場の外壁材に使いました


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