

益子林業のブログ
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ウッドデッキ材のご注文② 2025.09.22 
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とちぎ八溝杉を製材・販売する益子林業です。
埼玉県で新築住宅を施工中の建築家からウッドデッキ材のご注文を頂きました。注文の内容は以下の通りです。
土台・大引・束 杉KDM 赤特等 4000×90×90 2丁
土台・大引・束 杉KDM 赤特等 3000×90×90 3丁
床板 杉ADM 赤特等 4000×45×105 2丁(芯付き)
床板 杉ADM 赤特等 3000×45×105 19丁(芯付き)
笠木 杉KDM 赤特等 3000×45×105 2丁
手摺タテ格子 杉KDM 赤特等 1000×45×90 20丁
この度、初めて赤特等90×90を出荷する運びとなりましたのでご紹介させて頂いた次第です。
芯付材の90×90は間伐材(小径木)から作るので以前は赤が出来ませんでした。お客様には事情を説明して”芯付赤105×105”を使って頂いておりましたが、この度、大系木の赤身から芯去りで作ってみました。

大系木の赤身で芯去90×90を取ると反りが大きくなるため、狂い取りをすると歩留まりが著しく低下します。そのため、まだまだ課題は沢山ありますが乾燥方法で改善の余地があるので、もう少しチャレンジしてみようと思っております。
また現時点では、芯付KD赤105×105と1本単価があまり変わらないコストがかかっていますが、今後はコストダウン出来るようになると思っております。このようにまだ試作段階ですので採算は合いませんが、ご注文があればそれなりの単価で販売させて頂きます。

一方、床板は弊社の提案で芯付赤特等を採用して頂きました。芯付かつAD材のため105の面の片方に干割れが入りますが、干割れの入った面を下場にしてご使用頂いております。しかも芯に近いため、死節が無く、とてもきれいに見えます。さらに天然乾燥のため芯去KD材よりもコストパフォーマンスに優れているためお勧めしました。ちなみに弊社のウッドデッキの床も芯付き材を使用しております。
今回の配送はチャーター便を使いますが、納期に余裕をもってご注文頂いたので、積み合わせの便を手配出来てとてもリーズナブルにお届けすることが可能になりました。これは弊社に限らずどこの材木屋でも同じだと思うのですが、納期に余裕をもってのご注文がコストダウンのコツだと思います。配送もそうですが、材料をそろえるのも納期が長い方が選択肢増えるので品質、コストいずれに関しても良い方に働きます。
八溝杉赤身ウッドデッキ材の参考耐久年数は20年です。是非ご使用頂けましたら幸いです。
 










