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益子林業のブログ

  1. ウッドデッキ材 2025.08.01
  2. とちぎ八溝杉を製材・販売する益子林業です。

    最近はウッドデッキを設置する住宅が増えたように感じます。
    このウッドデッキ材の樹種は何が良いのでしょうか。
    結論から言いうと、ここでは樹種についての良い悪いというお話は致しません。
    違いを考察してみようと思います。

    まずは、思いつくままに樹種を挙げてみましょう。

    ハードウッド(ウリン・バツー・イペなど)、ウエスタンレッドシダー(米杉)、SPF、サーモウッド、桧、杉がよく耳にする樹種です。

    ところで世間で評価されている耐久年数は、誰がどのような実験を行って決めたのでしょうか?
    誰も学術的に(論文による)評価をした人はいないはずです。

    もしいたら教えてください。(すぐに訂正します)

    研究機関で実験されたデータは往々にして、地面に細い杭を打ち込みその劣化具合を測定したものだと思います。
    このデータからは、この木材の耐久年数は〇〇年とはとても言い切れないはずです。

    それでは何故、このハードウッドの耐久年数は40年だとか、SPFの加圧注入材は15年だとか言えるのでしょうか?
    嘘をついているという視点で考えると何も始まらないので、何らかの根拠があるという視点で考察すると、恐らくその木材を扱う業者や関係者が、実際に使われている現場を見てそれを根拠としているのだと思いませんか?

    実際問題、耐久年数は参考までにお客さんに伝えなければならないので、何かしらの現物を根拠としているはずです。
    ただし、比較をしようとした場合、同じ環境で、同じ材面(大きさ)の材料を使ってウッドデッキを作らなければ比較はできないし、統計学的にはその実験サンプルは相当の数を作らなればなりません。
    ということで、耐久年数〇〇年という形で比較することは現時点では不可能です。

    そういう観点から私が言えることは、自分で扱っている木(デッキ)材の耐久年数になるわけです。

    これをお読みの建築家の皆様は、各取扱業者の根拠を比較しながら、予算と耐久性を考慮して選ぶことになります。

    私の根拠は、約20年前に弊社事務所に作った2m×2mの杉赤身のウッドデッキです。

    現在は老朽化して作り直しましたが、完全に腐ってしまったわけではありません。

    床板を30㎜で、根太のスパンが400㎜だったので、イベントで10人以上の人が乗ったときに壊れて怪我をさせてはいけないと思い、作り直しました。

    つまり、作った当初にキシラ・デコールを一度塗っただけで、約20年持ったのです。

    ちなみに新しく作り直したものは床板を45㎜にしたので、20年以上は間違いなく持つでしょう。
    これが私が胸を張って言える根拠です。

    もし、耐久年数をウッドデッキの作成料(材工込み)で割ると、1円当たりの耐久年数(耐久時間)が出ますが、やみぞ杉の赤身はこの1円あたりの耐久時間は他の木材よりも長いと自負しております。

       




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