益子林業のブログ
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赤の外壁材を作る理由A 2025.06.06
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- さて、赤の注意点をお伝えしたところでいよいよ歩留まりのお話です。
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- 歩留まりとは、平たく言えば製品が取れる割合のことです。
では製品にならない木片は何になるかと言えば、チップ(紙の原料)、おが粉(おがくず)、プレーナーくずなどです。
- こちらは私たちは副産物と呼んでいて、販売はしますがA材の丸太の原価から換算すると赤字になります。
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- もちろん、チップやおが粉、木質バイオマス発電の燃料をメインに製造している工場もありますが、そこで仕入れる原材料は、C材、D材と言われる安価な丸太を仕入れるわけです。
どうでもいい話ですが、丸太とはどんなに効率よく製材しても歩留まり100%にはなりません。
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- 最も歩留まりの良い製材品は丸棒です。
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- 丸い丸太から、ギリギリめいっぱいの寸法で丸棒を製材できれば最も歩留まりは良くなりますが、それでも100%にはなりません。
なぜならば、丸太の材積は”末口直径×末口直径×長さ”の式で計算されるからです。
丸棒の体積は”半径×半径×3.14×長さ”ですから。最高の歩留まりで製材しても歩留まり78.5%にしかなりません。
また話が逸れてしまったので、赤身の板の歩留まりは次回になります。
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