

益子林業のブログ
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特殊材 2025.06.17
- 木材には既製品と特殊材があります。
- 既製品とはよく使われる材種と寸法で市場に出回っている製品です。
- そして、既製品以外の寸法の木材は全て特殊材になります。
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既製品は大量生産が可能なので生産コストを抑えることがでできますが、特殊材はそうはいきません。 - また、コストがかかるもう一つの要因は作りすぎた場合に他の人に売り難い点が挙げられます。
- かといって、注文の数量ぴったりに作ってしまうと不良品が出た場合、さらにコストをかけて足りない分を作り直さなければなりません。
- 例えば、10本の特殊材の注文を受けた場合、11本作ればその時点で10%のコストUPになりますし、10本ぴったりに作っても不良品が1本出たため、さらに1本作り直した場合、10%を超えるコストUPになります。
このような点を考慮しながら、見積もりを作っていくと、特殊材の㎥単価は既製品のそれより30%以上高くなってしまうのは当然なわけです。
弊社はこの特殊材に対応しやすい製材ラインであるため、よく特殊材のご注文を頂くわけですが、ご注文頂く際に時間をかけてお話を伺い、製材の都合も説明させて頂きながら進めることで、特殊材の金額がかなり違ってきます。
最近感じるのは、若手の建築家の方はこういったスタイルでご自身の設計に合わせた特殊材をご注文頂くことが多いですね。-
某建築家のご依頼
杉 赤特等 ラフ挽き 15×155十分な納期をいただいたので
ステッカーマークのない製品を作れました。
では次回のブログで、特殊材のコストを下げるためのポイントを説明させて頂きます。 - (→続きは次回のブログをお楽しみに。)