益子林業のブログ
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ラフ挽きの外壁材 2025.06.16
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- 最近は外壁材をプレーナーをかけずに、ラフ挽きのまま見せたいとのお問い合わせが多くなりました。
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- ラフ挽き(鋸挽き)の荒々しさ(素朴感)が良いようです。
ただし、以下のことにはご注意ください。
①製材工程で付着する汚れが残ることがある
②乾燥工程での※ステッカーマーク(SM)が残ることが大いにある
③製材時、乾燥時の若干の厚みのムラがある
①②は木表を見せるのか、木裏を見せるのかを予めお聞きすることで努力の余地はありますが、③はそもそも製材工場(機械の精度)のレベルによります。
つまり、製材工程、乾燥工程で手間をかけることになるので、単純に歩留まりはいいし、プレーナーもかけないのだから安くなるだろうとは思わない方が良いでしょう。
唯一コストダウンできるなら、厚み15mmでもプレーナーをかけなければ抜け節は少なくなるので埋木をする必要がなくなるかもしれません。
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- 逆に言えばプレーナーをかけた15㎜の板は埋木をしないと抜け節だらけになります。
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- ちなみに埋木をしなくでも抜け節が目立たなくなるにはプレーナーをかけて18㎜は必要だと思ってください(原木の質にもよりますが)。
本当に、汚れも、SMも、歩ムラも気にしませんというなら安くできるかもしれんませんが、弊社としてはそういうどうでもいい仕事はやりたくないですね。(生意気言って済みません)
①~③をご理解いただいて、最大限奇麗な製品を作り、さらに最大限コストパフォーマンスを上げるには納期が必要になります。弊社の場合ですとご注文から100日程度頂くと最もコスパの良い製品がで出来ます。コストをかけても良いなら、数量にもよりますが30日程度で出来ます。
※ステッカーマーク・・・乾燥時に入れる桟の跡で、日焼けした腕に腕時計をしていた部分だけ白い肌が残っているような跡です
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